情報を整理し視覚的に整えたものがアイコンです。標識のように、誰にでも同じイメージを瞬時に伝えることができる最高の認識手段として、パソコンやスマートフォンにも多用されています。ここでは、アイコン制作のプロセスをご紹介します。
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今回制作するアイコンの使用目的 : 翼先生の紹介用ボタン
翼先生の特長 (指導員が感じた印象)
・会話の中に知性と品格がある
・英語の先生として大きな夢を持っている
・サッカーを趣味として楽しんでいる
・明朗で前向き
情報をまとめることに思案し、悩みました。アドバイザーは「キャプテン翼」と「ギリシャ彫刻」というキーワードをくださいました。
翼とギリシャ彫刻とくれば、思いつくのはサモトラのニケです。 人の容姿の中で顔は人物の大きな判断材料です。ところがニケ像には頭がありません。それでも美しいと感じます。私は勝利の女神から受けるエネルギーに魅了されました。
勝利の女神であるニケがドリブルをしたら面白いかな ? 私には、そんな遊び心も少しありました。
制作に使用した画像素材
・「サモトラケのニケ」像(ルーブル美術館)の画像 ウィキペディア 「サモトラケのニケ」参照
・ サッカーボールの画像
デザインの説明
分かり難くなることがあります。特に彫刻のようなモノトーンの作品は注意して、構図の取り方に工夫します。
・ できる限りシンプルなデザインを行いたいと思いますが、情報が増える場合はレイアウトで工夫します。
・ ボールの位置と大きさを工夫してニケ像との遠近感を出しました。
・ ボールはフレーム内に全体を入れなくても判別できるため、全体を無理には収めませんでした。
・次に、ボールをぼかして動きを出すために画像処理を行います。
・仕上げとして、ボールとニケ像との距離感を出すためにボールの外周部分を白くしました。
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まとめ
制作を通して、アイコンは情報整理力とデザイン感覚を同時に磨くことができるコンテンツだと思いました。 今回制作したアイコンは翼先生のイメージに合ったものだと思います。
情報は時々刻々と変化しています。昔は許可されていたものが時代と共に変わることがあります。 今回の「サモトラケのニケ」像を例にすると、15年前には使用できていたものが、現在では使用できなくなっている可能性があります。又は近い将来に変わるかもしれません。そのような作品をユーザーに提供することはできませんので、今回は不採用としました。
以上