金属の歴史と情報授業
2010年12月6日(月) 記 : 鈴木 朗
 12月6日、江戸川区立瑞江中学校で行われた、ITC会員桑原先生の授業を掲載します。
 授業は「インダストリアルデザインについて」から始まりました。醤油の容器という、身近にある大変分かりやすい物を使って説明されました。
 次に、主題の「金属材料の歴史と軽さ」ではパワーポイントにまとめられた資料を併用して授業が進められました。資料は8ページ。以下に掲載されています。
 さらに、ご自身が制作されたウェブサイトから「画像処理について」の紹介、続いて「情報の取り扱いについての注意点」などを授業されました。
 静かに集中して行われた約50分の授業は、あっという間に終了しましたが、紀元前から未来を見据えたお話とこれから心がけて考える金属への関心は、生徒の心に新しい興味を沸かせたことでしょう。
「金属材料の歴史と軽さ」 資料
金属の発見
自然界にある金属を発見した。
最初に発見された金属は、金・銀・銅であった。
人間は、装飾品に使用した。
当時はとても高価な物だったので、王様や貴族が使用していた。
宗教的にも使用された。
銅を使用して、武器や農機具が誕生した。
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青銅の誕生
紀元前4000年頃『鋳造』技術が誕生する。
メソポタミア地方では、紀元前3000年頃銅と鉛と錫の混合物である青銅が発明される。
青銅の性質は融点が低く加工しやすい。
シルクロードを経て中国に技術が広まる。
殷王朝時代には、精巧な製品が沢山制作され文字も印刻されるようになる。
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青銅の誕生
紀元前1500年頃から400年頃にかけて西ヨーロッパに伝来する。
刀剣や容器など実用的になった。
日本では、中国より鏡や葬祭器具により輸入され、青銅の技術が伝来される。
奈良の大仏は当時の世界最新の技術が使われた。
青銅技術は、誕生から約3500年かかり完成域に達した。
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鉄の誕生
鉄も同じようにメソポタミア地方で誕生する。
青銅と同じように鍛造製品そして誕生する。
アッシリア(紀元前2800年頃)鉄の剣を使用して覇権を握ることができた。
鉄の技術は、シルクロードを経て、中国に伝来した。
中国にて化合物の燐を混ぜると融点が低い銑鉄が発見された。
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鉄の誕生
鉄の技術は、西ヨーロッパに逆輸入されるようになり、ギリシャ時代に沢山の巨像が作られるようになった。
暫く鉄の技術の発展は停滞するが、14世紀に入り各地で戦争が多くなり、兵器開発のために技術が発展する。
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まとめ
現在では、鉄より軽い材料が沢山ある。
新しい材料が出現した結果、工業技術が、高まりグローバルな物流経済を実現する事が出来るようになった。
軽くて丈夫な金属を開発する事が出来れば、エコ活動に繋がる。
これからの将来は、材料を有効に活用出来る設計方法を学ぶ事が大切な世の中になる。
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参考文献
コンピュータサロン 「金属材料の歴史と軽さ」
原文 → URL : http://www.computer-salon.com/
「鋳物の現場技術」 千々岩健児 著者
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授業ビデオ
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